老朽化の進行した貯水槽(受水槽)がひび割れ、
パネルまで割れて飲用水が流出。断水事故となった。

竣工時より設置されている受水槽において、過去にパネルのクラック(ひび割れ)を部分補修した箇所が割れ、タンク内の飲用水が流出したため全戸断水が発生した事例。これ以上の被害拡大を防ぐ為、受水槽に貯まる水量を減らす処置として緊急配管工事を実施。合わせて受水槽も仮設補強を行い、最低限の運用が可能な状態にすることにより断水を回避した。本来、受水槽の設計耐用年数は15年であり、そこから先の期間に関しては、定期的に現状診断・延命補修を施すとともに、更新計画を立てながら、大規模修繕予定の3年後を目安に更新か直結工事を行うかを現在検証中。

劣化が進み、以前補修した貯水槽にパネル割れを確認
飲用水でもあり衛生面にも問題あり

将来的には更新が必要だが、貯水槽点検コストを鑑みると、直結工事のほうが経済的にも衛生面でもよいと考えられる案件

仮設補強を実施
既存より水位を下げて亀裂に負担がかからないように応急処置
ラッシングベルトで固定 
工事名受水槽パネル破断
工事概要受水槽緊急対応
建物名Mマンション
建物概要5階建て
施工年月1989/10/1
所在地埼玉県
建築年数32年