給水設備工事の専門家「給水装置工事主任技術者」とは

1.給水装置工事主任技術者とは

給水装置工事主任技術者とは、国家試験である給水装置工事主任技術者試験に合格し、厚生労働大臣より給水装置工事主任技術者免状の交付を受けた者をいいます。なお、給水装置工事事業者が水道事業者から水道法に基づく指定(指定給水装置工事事業者)を受けるための必須の国家資格となります。

2.主な職務内容

●給水装置工事に関する技術上の管理
●給水装置工事に従事する者の技術上の指導監督
●給水装置工事における給水装置の構造及び材質が基準適合している事の確認
●水道事業者との給水装置工事に関する連絡調整

<出展:公益財団法人給水工事技術振興財団HP>

給水装置工事主任技術者の主な仕事内容は、給水装置工事の計画から現場の指揮監督であり、施工前の調査から計画書の作成、現場作業者の指導・監督まで全行程において工事が滞りなく進むように調整します。また、給水装置のメンテナンスも主な仕事内容であり、配管の老朽化が進行していないか、亀裂・破損がないかなど、定期的なメンテナンスも給水装置工事主任技術者指導のもと行います。

3.ビル等における給水装置について

ビル等で一旦水道水を受水槽に受けて給水する場合は、配水管から受水槽の注入口までが給水装置となり、受水槽以下はこれには当たりません。

<出展:公益財団法人給水工事技術振興財団HP>

4.<参考>給水装置工事主任技術者試験について

●受験資格
給水装置工事に関して3年以上の実務の経験を有する者

●試験科目
・公衆衛生概論
・水道行政
・給水装置の概要
・給水装置の構造及び性能
・給水装置工事法
・給水装置施工管理法
・給水装置計画論
・給水装置工事事務論

●試験場/試験回数
全国/年1回

●合格率
30%程度