オーナー様のための<自分でできる>水回りの詰まり対策のポイント①

1.トイレの詰まり対策ポイント

(1)ラバーカップ使用回数の目安

ラバーカップは、便器内の排水口に押し込みながらゆっくりとゴム内の空気を抜いて、勢いよく一気に引っ張るように使用します。10回目で詰まりが解消することもありますし、100回目で解消することもあります。詰まりが解消しそうになったら「音」が変わってくるので、音の変わり目に注意をしましょう。水だけ流れて水位が減ってくるようなら、ラバーカップの先端が浸かる程度に水を足してください。

(2)やってはいけないこと

①ハンガーは使用しない
トイレの詰まり解消に、針金のハンガーを伸ばして数個組み合わせて使用する方がいらっしゃいます。しかし、これはあまり良いことではありません。なぜなら、針金で便器を傷つけてしまったり、組み合わせていたハンガーがほどけてしまい、排水溝の中に残ったままになってしまう可能性があるからです。
 
②固形物が詰まった時は奥に押し込まない
おむつなどの固形物を無理に押し込んでしまうと、入口にあったものをどんどん奥へと追いやってしまい、取り出しづらくなってしまうので注意が必要です。
 
③詰まりが解消したか分からない段階で水を流さない
もし詰まりが解消していなければ、水が溢れることになってしまいます。詰まりの解消確認には、バケツに汲んだ水を少量ずつ流すようにしましょう。

2.キッチンの詰まり対策ポイント

(1)パイプクリーナーが有効

キッチンの詰まりの主な原因は、調理後や食器洗いの際に流す油です。油は冷えると固まり、どんどんと層をなしてしまいます。この油を落とすのに有効なのがパイプクリーナーです。コンビニでも手に入る液体タイプのものは、直接排水溝に注いでいくことで、内側に付いている汚れやヌメリを溶解していきます。

(2)詰まりの予防法

①油を乳化させる
調理後、フライパンが熱いうちに洗剤を入れて混ぜると油が乳化され、排水溝に付きづらくなります。
 
②重曹とクエン酸を排水溝にかける
重曹とクエン酸を混ぜ合わせ、そこに水を加えるとシュワシュワと泡立ち始めます。これは中和の反応で、身体に害はありません。泡の力で汚れを浮かせて落とすことができます。
 
③固形物を落としても水で流さない
ペットボトルのフタなどの固形物を落とした場合、水で流すようなことはせず、原因物質を取り除きましょう。「小さいから大丈夫だろう」は禁物です。その奥の排水管で固形物が引っかかってしまうと、大掛かりな詰まり除去工事が必要になってしまう可能性もあります。