油汚れが排水管を詰まらせる?正しい油の処理方法を伝えよう

賃貸住宅のキッチン排水管は、入居者の使い方次第で詰まりやすくなります。特に、料理に使った油をそのまま流すと、排水管の内部にこびりついてトラブルの原因になります。ここでは、油汚れが排水管を詰まらせるメカニズムと、適切な油の処理方法について解説します。
1. なぜ油を流してはいけないのか?
① 油は水に溶けないため、排水管内に蓄積する
油は水と混ざらず、冷えると固まる性質があります。特に、気温が低い冬場や、水道水の温度が低い地域では、油がすぐに固まり、排水管の壁にこびりつきます。
② 排水管の詰まりを引き起こす
油そのものが固まるだけでなく、そこに食べ物カスや洗剤の成分が絡みついて、ヘドロ状の汚れ(バイオフィルム)を作り、排水の流れを悪くします。
③ 悪臭や害虫の発生原因になる
蓄積した油汚れが分解されると、腐敗臭や下水の臭いがキッチンから漂うことがあります。また、ゴキブリやコバエなどの害虫が発生しやすくなります。
2. 正しい油の処理方法とは?
① 油はできるだけ再利用する
・揚げ物の油は濾して再利用(2〜3回が目安)
・炒め油は少量ずつ使う
② 使用後の油は固めて捨てる
・市販の凝固剤(油固め剤)を使う(100円ショップでも購入可能)
→油を入れた鍋に凝固剤を入れ、冷えて固まったら可燃ごみに出す
③ 吸わせて捨てる
・新聞紙やキッチンペーパーに吸わせて可燃ごみへ
・牛乳パックに丸めた新聞紙を詰め、そこに油を吸わせる(漏れ防止)
④ ペットボトルに入れて回収サービスを利用
自治体によっては、廃油回収を行っているケースもあります。
・近隣のスーパーやガソリンスタンドで「廃油回収ボックス」があるかチェック
3. 排水管を詰まらせないための予防策
① 使ったフライパンや皿は拭いてから洗う
洗う前にキッチンペーパーなどで油をできるだけ拭き取ることで、排水管に流れる油の量を減らせます。
② ぬるま湯+洗剤でしっかり洗う
油汚れを落とすために、40〜50℃のぬるま湯と油汚れ用洗剤を使うと、油が固まる前に洗い流せます。(熱湯は排水管を傷める可能性があるので注意が必要です)
③ 週に1回、重曹+クエン酸で掃除
排水管の内側に蓄積した油汚れを防ぐために、定期的に掃除をしましょう。
≪手順≫
ア:排水口に重曹1/2カップをふりかける
イ:クエン酸1/2カップ(または酢1カップ)を加える
ウ:泡が出てきたら、そのまま10〜15分放置
エ:ぬるま湯を流して完了
④ 排水トラップや排水口フィルターを定期的に掃除
・排水口に溜まった食べかすや油汚れをこまめに掃除
・シンクの排水トラップを外して、スポンジで洗う
4. もし排水管が詰まったら?
① お湯(40〜50℃)+洗剤を流す
熱湯を流すと排水管が傷む可能性があるので、ぬるま湯と食器用洗剤を使って、軽い詰まりを解消。
② ラバーカップ(スッポン)で押し流す
排水口をしっかり塞いでラバーカップを上下に動かすと、詰まりが取れやすくなります。
③ 排水管クリーナー(パイプユニッシュなど)を使う
市販のパイプクリーナーを使い、油汚れやヘドロを溶かして流す方法も効果的。
④ それでも改善しない場合は業者に相談
長年の蓄積で詰まっている場合は、専門の水道業者に依頼して高圧洗浄をしてもらいましょう。
5. まとめ
キッチンの排水管詰まりは、油の処理を適切に行うことで防げます。
✔ 油を直接流すと、排水管の詰まりや悪臭の原因になる
✔ 油は「再利用・固める・吸わせる・回収サービス利用」で適切に処理
✔ 皿やフライパンは拭き取ってから洗うと、排水管の負担が減る
✔ 週1回の「重曹+クエン酸掃除」で油汚れを防止
✔ 詰まった場合は「ぬるま湯+洗剤」「ラバーカップ」「パイプクリーナー」を試す
入居者には適切な油の処理方法を伝え、長く快適に使える排水設備を維持しましょう。