給排水設備の定期点検とメンテナンス
集合住宅の給排水設備は、住民の生活に欠かせない設備です。しかし、長年使用していると、配管の劣化や詰まりなどに起因してトラブルが発生することがありますので、定期的な点検とメンテナンスを実施することが大切です。
1.給排水設備の定期メンテナンスの必要性
建物の規模により建築基準法では、給水設備は毎年、排水設備は2年に1回の点検が義務付けられるものがあります。対象とならない建物に於いても給排水設備の点検は必要であり、点検で問題が見つかった場合は、早めに修理や交換といったメンテナンスを実施する必要があります。また、定期的に清掃・点検を実施することで、トラブルを予防することができます。
給排水設備の点検とメンテナンスを怠ると、以下のようなトラブルに繋がる可能性があります。
●給水設備の故障
●給水管の破裂
●排水設備の故障
●排水管の詰まり
●漏水の発生
●悪臭の発生
●害虫の発生
2.給排水設備の定期メンテナンスの効果
給排水設備の点検とメンテナンスを実施することで、以下の効果があります。
●トラブルを未然に防ぐことができる
●トラブルが発生した場合でも、早期に修理や交換を行うことができる
●給排水設備の寿命を延ばすことができる
●建物環境を向上させることができる
3.給排水設備の点検について
給排水設備の主な点検項目は、以下について実施します。
●給水設備:水圧、水質、給水管の劣化状況
●排水設備:排水管の詰まり、排水管の劣化状況、汚水槽の清掃状況
尚、給排水設備の点検・メンテナンスを実施する際には、以下の点に注意しましょう。
●点検とメンテナンスは、専門の会社に依頼する
●実施前に現地確認、図面確認のうえ対象建物の給排水設備につき把握しておく
●点検とメンテナンスの内容を記録しておく
給排水設備の点検とメンテナンスを行うことで、利用者の安心安全な生活を守り、建物の資産価値を守ることができます。
4.専門会社の選び方
集合住宅の給排水設備の点検とメンテナンスを行う際には、専門の会社に依頼することが大切です。給排水設備は、利用者の生活に欠かせない設備であり、トラブルが発生すると大きな損害が発生する可能性があります。そのため、信頼できる会社に依頼することが重要です。専門の会社を選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。
●専門の資格を有しているかどうか
●実績があるかどうか
●保証があるかどうか
●料金が適切かどうか
給排水設備の点検とメンテナンスは、利用者の安心安全な生活を守るために欠かせないものです。建物の管理者やオーナーは、専門の会社に依頼し、定期的に点検とメンテナンスを実施するように努めましょう。