排水設備工事について
1.排水設備工事とは
排水設備工事とは、各戸の排水口から公共マス※1に接続するまで、排水管や汚水マスを設置する工事のことをいいます。なお、公共マスから下水道を経て浄化センター※2にいたるまでの工事責任は地方自治体にありますが、公共マスまでの排水設備工事は建物の所有者の責任において実施する工事となり、工事費用も所有者が負担しなければなりません。
※1公共マス…各家庭などからの汚水を下水道の本管に流すための設備(マス)であり、敷地と公道との用地境界付近に設置します。
※2浄化センター…下水道管などを通して運ばれてきた汚水を、微生物を利用しきれいにして自然に返す施設です。
2.排水設備工事の流れ
排水設備工事は公共下水道工事の完了後に実施され、その流れは次になります。
①下水道工事事業者の選定・契約
②自治体へ宅内工事申請
③敷地内の排水設備工事
④完了報告並びに自治体検査
①下水道工事事業者の選定・契約
各自治体から指定のある排水設備工事指定店から事業者を選定し、工事契約を締結します。
②自治体へ宅内工事申請
一般的には、①にて工事契約を交わした事業者が申請を代行してくれます。
③敷地内の排水設備工事
排水設備工事が実施されます。なお、工事に要する日数としては、簡単な工事であれば期間は3〜4日程度ですが、複雑な工事になると1週間以上かかる場合もあります。
④完了報告並びに自治体検査
①の事業者からの工事完了報告を受けて、自治体が現地調査を実施します。
3.排水設備工事に利用できる助成金・補助金
地方自治体の多くは「排水設備工事に関する助成・補助金制度」を設けています。詳しくは、各市区町村のサイトから確認することができます。